家庭にある道具を使って、本格的なおいしいほうじ茶を作ってみましょう。
ほうじ茶の焙煎香が家の中に広がり、幸せな気分になりますよ。
マスクを着けて焙煎すればマスク効果で芳香が倍増。
さあやってみよう!

フライパンほうじ茶の作り方

<準備品>

  • フライパン…安価な物でいいですが、軽くて深めのものが使いやすいです。
  • コンロ…ガスコンロがベスト、IHは使えません。
  • 大きめの皿…お茶を冷ますために使用。カレー皿など
  • アルミホイール…上記の皿を覆ってお茶の乾燥用に使用
  • うちわ…お茶を煽って冷却乾燥するのに使用
  • 大きめのスプーン…お茶を量って投入するのに使用 カレー用など
  • キッチンタオルなど…途中でフライパンを拭きます(濡らさない)
  • ほうじ茶にするお茶…棒茶、煎茶など 棒茶が作りやすい
準備品一覧
準備品一覧
皿にアルミホイールを敷く
皿にアルミホイールを敷く

皿にアルミホイールを敷くことで、湿気をよびづらくなります。

<手順>

始める前に簡単に手順を解説します。
今回は、比較的作りやすい棒茶を使用します。
お茶の量はスプーン1杯程度。(5〜10g位)
焙煎は、お茶を乾燥させる1次焙煎と仕上げる2次焙煎で2回火入れをします。
1次焙煎は中火で、お茶の色が白っぽくなり煙が出だす手前まで火を入れます。
2次焙煎は強火で、お茶の色と煙を見ながら一気に火を入れます。
火を入れた後は、雑香が付かないように手早く冷却します。
出来たお茶は、しばらくするといい香りがしてきますよ。

ではでは始めましょう

1次焙煎

コンロに火をつけ中火にします
指を付けた瞬間アチッとなったらOKです。

スプーンとお茶を用意し、
お茶を投入の準備をしておきます。
フライパンに油は引きません。

コンロに火をつけ中火にします。
フライパンの縁に指をトントンとつけ、温度を調べます。
指を付けた瞬間アチッとなったらOKです。
※やけどをしないように注意してください。

フライパンの底の温度を測るのは難しいのですが、200℃〜250℃と思われます。

フライパンに指をトンとつけてアチッとなったら、お茶を投入します。
素早く、平らに、ばらまく感じで淹れてください。

フライパンに指をトンとつけてアチッとなったら、お茶を投入します。
素早く、平らに、ばらまく感じで淹れてください。
ゆっくり入れていると焼ムラができます。

投入したら、すぐにフライパンを少し持ち上げ火の上で左右に素早く振り続けます

投入したら、すぐにフライパンを少し持ち上げ火の上で左右に素早く振り続けます。

お茶の色が徐々に白っぽくなってきます。
茶色くなる手前、煙が出だす手前で火を止めます。

お茶の色が徐々に白っぽくなってきます。
茶色くなる手前、煙が出だす手前で火を止めます。

このタイミングが少し難しいのですが、茶色くなってもそんなに問題ないので、焦がさないようにだけ注意してください。

アルミホイールを敷いた皿に空けます。

アルミホイールを敷いた皿に空けます。

手早く、うちわを使い冷却します

手早く、うちわを使い冷却します。
この時、つまんで落とすようにするとカラカラ乾燥ができます。
素早く冷却することにより、香りを閉じ込め他の匂いが付くのを防ぎます。

2次焙煎する前に、キッチンタオルでフライパンを拭いて焦げた粉を払っておきましょう。
焦げたお茶が残っていると後で雑味や雑香の原因になります。

これで1次焙煎の終了です。
この時点のお茶はちょうど煎茶とほうじ茶の中間のお茶です。
このお茶は香ばしい煎茶の味。色は黄色で意外とおいしく飲めます。

お試しあれ

2次焙煎

コンロに火をつけ強火にします
手をかざした瞬間に熱くて耐えられないくらいになったらOKです

ここからの作業は少し忙しいので事前に操作を頭の中でシミュレーションしてから、先に進んでください。

コンロに火をつけ強火にします。

2次焙煎ではフライパンに手を付けないように注意して、手ををかざして温度を調べます。

※やけどをしないように注意してください。

フライパンの底の温度は、300℃〜350℃位と思われます。

皿のお茶を手早くフライパンに平らに投入します
投入後1,2秒待ち少し煙が出始めたらフライパンを持ち上げ、火の上で素早く左右に振り続けます

温度に達したら、皿のお茶を手早くフライパンに平らに投入します。
投入後1,2秒待ち少し煙が出始めたらフライパンを持ち上げ、火の上で素早く左右に振り続けます。

振り方は、できるだけ均一に火が入るように素早く、左右に振る、ぐるぐる回す、軽く跳ね上げて裏返したり、工夫してください。

お茶の色が茶色になり、もくもく煙が出始めたら振り続けながら火から離しさらに振り続けます

お茶の色が茶色になり、もくもく煙が出始めたら振り続けながら火から離しさらに振り続けます。
お茶の色を見て必要ならもう一度火の上で火を入れます。
これでよいと判断したらコンロの火を消します。

この止め時で出来が左右されます。
何度かやって止め時を見付けてください。
これなかなか難しいです。

火から離すと、もうもうと煙が出て、さらに焙煎が進みます。

黒く焦げだす直前に皿に空けます

黒く焦げだす直前に皿に空けます。

フライパンが熱いうちは火から離しても焙煎は続きます。

行き過ぎたと思ったら早めに、もう少しと思ったらさらに振り続け、その後で皿に空けます。

皿にお茶を空けて、うちわで煽り、ばらしながら冷却します

皿にお茶を空けて、うちわで煽り、ばらしながら冷却します。

香りは少したってからの方が良い匂いがします。

完成品

完成品

残念ながら、これは少し焙煎が足りなかったようです。
焙じ不足が見られます。

もう少し緑っぽいところが無くなるまで火を入れたいところです。

ただ、すぐに飲めばこれでも十分においしくいただけます。

焙煎の足りないお茶を長く置くと、香りが悪くなります。
その時は、もう一度火を入れなおしましょう。

お茶を淹れてみました

先ほどのお茶を淹れてみました。

ほうじ茶は沸かしたての熱いお湯で淹れると、香りが際立ちます。
棒のほうじ茶は、甘味と甘い香りが特徴です。

今回は棒茶で焙煎しましたが、同様の方法で煎茶でもできます。
ただし、煎茶の場合、粉をよく払ってから焙煎しましょう。

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