きょうは、節分です。節分という言葉の響きに、つい昔を思い出します。
ほうじ茶の香
店で焙煎していると、お客さんから「いいにおいがする」、「昔、店の前を通るとほうじ茶のいい匂いがしたよね」と声をかけられます。
私が子供の頃は、店の前でほうじ茶を炒っていました。何十年も昔の香りを、皆さん良く覚えていてくれるのですね。
焙煎している香は、甘く優しく心にしみてきます。「ここにずっといたい」なんて言ってくれる人もいます。
ほうじ茶を飲んでいると、何とも言えないホッとした気持ちになります。昔なつかしい家族団らんの時を思い出します。
近年死語となってしまったような、「家族団らんの時」を演出してくれる1杯のほうじ茶を提供できるように努めていきたいと思います。