普通煎茶と深蒸し茶を紹介します。
普通煎茶と深蒸し茶
普通煎茶と深蒸し茶は不発酵茶です。不発酵茶葉は、生葉をすぐに加熱して酵素の働きを止めて作ります。早い時期に発酵を止めるので生葉の色に近い緑色が製品に残ります。
加熱して発酵を止める方法に、蒸気で蒸す方法と、釜で炒る方法がありますが、普通煎茶と深蒸し茶は、蒸し製のお茶です。
普通煎茶も深蒸し茶も煎茶ですが、蒸す時間を2〜3倍ほど長くしたお茶が深蒸し茶です。
実際に普通煎茶と深蒸し茶を比較してみましょう
普通煎茶
葉を何段階にも分けて揉みつつ、乾燥させながら、針状に形を整えて製造したお茶です。
深蒸し茶
長く蒸すことにより、渋みを抑えて甘味を増します。長く蒸すので葉が細かくなり粉が多くなります。
普通煎茶と深蒸し茶、見た目の比較
深蒸し茶葉、茶葉が細かくなり、色が黄緑色になります。
それぞれ、5gずつ茶碗に入れました。 左:深蒸し茶 右:普通煎茶
お湯を入れ1分ほどたったところ
茶葉を取り除いたところ
上澄みの比較
左:深蒸し茶 右:普通煎茶 深蒸し茶の方が濃く出ています。普通煎茶の方が、澄んだ水色です。
味の特徴は、普通煎茶はさわやかな飲み心地で、深蒸し茶はまったりとした味です。
深蒸し茶は香りが薄くなる傾向にあります。