前回に続いて、急須を選ぶ時のポイントを紹介します。
急須を買う時の参考にしていただければと思います。
急須選びのポイント その2
急須の種類
横手の急須
中国では後ろ手の急須が主流ですが、江戸時代後期から横手の急須が普及してきたようです。後ろ手に比べて、取り回しが良いように思います。
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後手の急須
煎茶道では後手が使われます。
見た目がスタイリッシュで紅茶やハーブティなどに向きます。
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宝瓶(ほうひん)
大きな急須はありません。玉露や、高級煎茶など、少量のお湯で時間をかけて淹れる時によく使われます。
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搾り出し
高級なお茶をゆっくり淹れる時に使います。お湯がお茶によく染み込み茶葉がよく開くため、濃厚な味のお茶ができます。蓋と淵の隙間から注ぐため、細かいお茶は濾せません。
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土瓶
大人数の時や、大きな湯呑に注ぐときによく使われます。ほうじ茶、玄米茶などに向きます。弦があるため、湯量が多くても楽に注げます。ただ、お茶を取り出すときに少し弦が邪魔になります。
普段お茶を淹れる時は、横手の急須が使い良いと思います。高級茶からほうじ茶までオールマイティです。
お茶の種類ごとに、煎茶用、ほうじ茶用など、それぞれに専用の急須を使った方が、お茶の特徴が急須になじんで、おいしく入ると思います。
お茶の種類による急須選び
玉露
小ぶりの湯呑(30ml)3杯淹れるとして、100mlくらいの急須、小ぶりの横手の急須か、宝賓がいいと思います。一人で玉露をゆっくり楽しむなら搾り出しもいいと思います。
上級煎茶
100ml位の湯呑に3杯淹れるとしたら、300ml程度の横手の急須が良いと思います。よく見かける急須の大きさです。
普通煎茶
普段使用している湯呑にもよりますが、400ml以上の少し大きめの横手の急須が使い良いと思います。
ほうじ茶、玄米茶
2人で飲むなら、400mlくらいの横手の急須、3人以上なら土瓶を使うのが良いと思います。
紅茶、ウーロン茶
少し大きめの後ろ手の急須が、普段のお茶と違う雰囲気を演出してくれると思います。
このお茶はこの急須を使用しなくてはいけない、なんていう決まりはないので、いろいろなタイプの急須をお試しください。いつもと違う急須を使うと、新たな発見があるかもしれません。急須ライフは奥が深いです。