同じお茶を同じ淹れ方で淹れても、使用する急須によって味が変わります。
急須の形状、素材、大きさなど様々な要素で味が変わります。
お茶の味を決める一つの要因として、急須選びも重要です。
良い道具を選びましょう。
急須選びのポイント その1
横手の急須
一番一般的な急須です。普通に使うには一番使いやすいです。
手の位置と口との角度が85度位がさし易いようです。
蓋のガタツキの少ないものを選びましょう。
蓋を閉じたとき、急須本体に少し深めに入るものの方がお茶がもれにくく、蓋を落としにくいです。
蓋があまり小さいものは、お茶を入れる時や捨てる時に大変です。
つまみは、指が入り込むくらいの隙間があるものがつまみ易いです。
持ち手を下にして立つ急須が良いといわれますが、形状により必ずしも立たないものが悪いとは言えません。立つものはバランスが良いとは思いますが、実際に注ぐポーズで急須を持って見て、スムーズにいけば問題ないと思います。
急須の口は、水切りが良いように先端を叩いたものや先を工夫したものなどあります。
口の先がズンドウに近く、厚みが同じものは水切が悪い場合があります。
正直使ってみないとわからないところです。
口先についているビニールは、輸送時の破損防止のためです。汚れがたまりやすいので、使用するときは取って使いましょう。
急須の蓋の穴は、一度ふさいでお茶を注いでみればわかりますが、ふさぐと出にくくなります。出来の良くない急須の中には、しっかり開いていないものもありますので、確認しましょう。
急須の蓋の穴は、蓋と胴の柄が合うように、注ぎ口の方に合わせるように、陶器業界の話し合いで決まっているようです。昔の急須は反対側で柄が合うものもありました。
急須選びでとても大事なのことは、デザインが気に入ったかどうかです。長く使うものなので、使っていて楽しくなるような急須を選びましょう。
そして、必ず持ってみて、蓋を抑えやすいか、持ち手の長さが自分の手にあっているか、いろいろポーズをとって試してみましょう。
急須選びのポイントは、まだまだあります。急須の産地、製法、茶こしの網、持ち手の形状、大きさなど。
今日は紹介しきれなかったので、次回に続きます。