お客様から『ほうじ茶番茶ってどう違うの。』と質問されました。よく聞かれる事なので、まとめてみたいと思います。

まずは、お茶の木の説明から

 お茶は春から秋にかけて、同じ木で何回も収穫が出来ます。一番最初に刈り取られる葉を一番茶(新茶)といって美味しいお茶になります。次に取れるのが二番茶、次が三番茶となり葉がだんだんと大きく硬く(こわ葉化)なっていきます。
 一般に三番茶、秋冬番茶など、こわ葉化したお茶を番茶といいます。

番茶を美味しく飲むには

 このこわ葉化したお茶の葉はあまり美味しいお茶になりません。この番茶を美味しく飲めるように焙じて(炒って)香ばしく作られたのがほうじ茶です。以前はお茶屋では、番茶は、みんな焙じたほうじ茶で販売していました。その為、番茶ほうじ茶と同じ意味だったのです。

番茶が脚光をあびて

 お茶が健康に良いということは以前から知られていたことですが、番茶(焙じる前)が健康に良い(血糖値を下げる効果など)という研究成果が発表されて、番茶が注目されるようになりました。それにともない、販売する方でも番茶ほうじ茶を明確に分ける必要が出てきました。

今、店では

 今でも、昔の習慣で『番茶ください』とほうじ茶を買いに来られる方が多くいます。番茶と言われたら、どちらかよく聞いて販売するようにしています。また、最近では一番茶を使ったほうじ茶も販売されています。
 因みに、お医者さんから「番茶を飲みなさい」と言われたと、買いに来られる方がいますが、たぶんカフェインの少ないほうじ茶の方ではないのかと思います。

番茶の写真
番茶
ほうじ茶の写真
ほうじ茶