焙烙(ほうろく)について
焙烙は陶器で出来ています。
価格は2000円くらいで、お茶屋さんなどで購入できます。
焙烙は持ち手の部分を持って、中に入れたものを火にかざし炒る道具です。
均等に炒るために手首を軸に振り、焙烙の中のものを転がすようにします。
炒り終わったら、持ち手の後ろの穴から排出します。
持ち手が熱くなる場合がありますので、軍手など利用しましょう。
火を使いますのでやけどに気を付けて使用してください。
![焙烙の持ち方、投入口と排出口の位置](https://tyakoizumi.com/wp-content/uploads/2019/10/焙烙持つ手ver3.jpg)
焙烙でほうじ茶を作る方法
今回は、扱いやすい棒茶を使って、焙烙でほうじ茶を作る方法を紹介します。
焙烙を温める
まず、焙烙をコンロを使って温めます。
中火で 1分ほど温めます。 手で焙烙の縁を触ってアチっと感じるくらい。
![焙烙をコンロで温める](https://tyakoizumi.com/wp-content/uploads/2019/09/焙烙を温める.jpg)
棒茶を焙烙に入れます
コンロから焙烙を持ち上げ、棒茶(10gくらい)をすばやく投入します。
焙煎
すぐに焙煎が始まりますので、コンロの上で素早く焙烙を細かく揺すります。
![お茶を淹れて焙烙をコンロで炒る](https://tyakoizumi.com/wp-content/uploads/2019/09/炒り始める.jpg)
煙が出始め、茶葉が白っぽくなります。
さらに振り続けます。
![お茶が入った焙烙から、煙が出始める](https://tyakoizumi.com/wp-content/uploads/2019/09/白っぽくなる-1.jpg)
お茶の色が少し茶色っぽくなるまで、焙烙を細かく揺すり続けます。 ※30〜40秒くらい
![焙烙内のお茶の色が茶色に代わってくる。](https://tyakoizumi.com/wp-content/uploads/2019/09/煙出始め_image.jpg)
お茶の色が茶色っぽくなったら、振り続けながら素早くコンロから離します。
離した後も焙煎は続きますので、排出するまで振り続けます。
茶葉は、濃い茶色となり、煙も強く出ます。※5〜10秒くらい
![コンロから焙烙を離した後も焙煎が続きさらに煙が強く出る。](https://tyakoizumi.com/wp-content/uploads/2019/09/焙烙を離す-1024x1024.jpg)
素早く持ち手の穴より茶葉を平らな皿に出して冷却します。
排出した後も、焙煎が進むので、お皿を振って冷まします。
![完成したお茶を焙烙の排出口から出す](https://tyakoizumi.com/wp-content/uploads/2019/09/底から開ける.jpg)
ポイント
今回は棒茶を使用しましたが、よく粉や細かい部分を払えば煎茶でもできます。
一回に10g程度が良いと思われます。
焙煎している間は素早く振り続けること。
火から離した後も余熱で焙煎は続くので、離した後も降り続ける。
完全にほうじ茶になる少し前に火から離す。
排出した後は蒸れ臭が付かないように冷却する。
焙煎が浅いと甘味のある焙じ茶になり、深いとさっぱりとした味になります。