焙烙(ほうろく)について

焙烙は陶器で出来ています。
価格は2000円くらいで、お茶屋さんなどで購入できます。
焙烙は持ち手の部分を持って、中に入れたものを火にかざし炒る道具です。
均等に炒るために手首を軸に振り、焙烙の中のものを転がすようにします。
炒り終わったら、持ち手の後ろの穴から排出します。
持ち手が熱くなる場合がありますので、軍手など利用しましょう。
火を使いますのでやけどに気を付けて使用してください。

焙烙の持ち方、投入口と排出口の位置
焙烙の持ち方、投入口と排出口の位置

焙烙でほうじ茶を作る方法

今回は、扱いやすい棒茶を使って、焙烙でほうじ茶を作る方法を紹介します。

焙烙を温める

まず、焙烙をコンロを使って温めます。
中火で 1分ほど温めます。 手で焙烙の縁を触ってアチっと感じるくらい。

焙烙をコンロで温める

棒茶を焙烙に入れます

コンロから焙烙を持ち上げ、棒茶(10gくらい)をすばやく投入します。

焙煎

すぐに焙煎が始まりますので、コンロの上で素早く焙烙を細かく揺すります。

お茶を淹れて焙烙をコンロで炒る

煙が出始め、茶葉が白っぽくなります。
さらに振り続けます。

お茶が入った焙烙から、煙が出始める

お茶の色が少し茶色っぽくなるまで、焙烙を細かく揺すり続けます。 ※30〜40秒くらい

焙烙内のお茶の色が茶色に代わってくる。


お茶の色が茶色っぽくなったら、振り続けながら素早くコンロから離します。
離した後も焙煎は続きますので、排出するまで振り続けます。
茶葉は、濃い茶色となり、煙も強く出ます。※5〜10秒くらい

コンロから焙烙を離した後も焙煎が続きさらに煙が強く出る。

素早く持ち手の穴より茶葉を平らな皿に出して冷却します。
排出した後も、焙煎が進むので、お皿を振って冷まします。

完成したお茶を焙烙の排出口から出す

ポイント

今回は棒茶を使用しましたが、よく粉や細かい部分を払えば煎茶でもできます。
一回に10g程度が良いと思われます。
焙煎している間は素早く振り続けること。
火から離した後も余熱で焙煎は続くので、離した後も降り続ける。
完全にほうじ茶になる少し前に火から離す。
排出した後は蒸れ臭が付かないように冷却する。
焙煎が浅いと甘味のある焙じ茶になり、深いとさっぱりとした味になります。