茶小泉では、昨年小型の焙じ機を導入して、自家焙煎のほうじ茶を妻と悪戦苦闘をしながら作っています。

ほうじ茶悪戦苦闘記その1

始まりは、茶小泉のオリジナル商品を作ろうと考え、焙じ機の導入を決めました。
資金がない中、岡谷商工会議所のお助けをいただき、中小企業小規模事業者持続化補助金を利用して購入しました。
この補助金をいただくまでも大変だったのですが、その話はまた改めて書きたいと思います。

焙じ機届いた

焙じ機のカタログ写真
焙じ機のカタログ写真

期待と不安の中、焙じ機を設置し説明書を見ながら焙煎を始めました。
原料は何のお茶がいいのか。
設定温度は何度がいいのか。
ドラムの回転速度はどのくらいがいいのか。
それから試行錯誤の毎日が続きました。
あまりにうまくいかず、購入したことを後悔したことも数知れず。

この続きはとても長くなるので、また書きます。

あれから1年たって

最近やっと、そこそこ満足のいく品物ができるようになりました。
籠を作ったり、箕を直したり、篩を探したりして何とか格好になってきました。

焙じ機を設置した以前の写真
焙じ機を設置した以前の写真

焙煎をしているところ

小さな機械のため、その日の温度や湿度など環境に左右され、同じ設定で焙煎してもうまくいったりダメだったり。
最近になってやっと販売できるような製品ができるようになりました。
まだまだこれからです。

焙煎中
焙煎中

原料選び

煎茶は細かい部分が多く、形状がバラバラです。
形状が違うと熱の入り具合が変わり、焦げる部分と、青い部分ができます。
その点棒茶は細かい部分が少なくこの機械の焙煎に向いています。
ということで、時に煎茶はあきらめ棒茶を使うことにしました。

ほうじ茶にする顔料の棒茶
原料の棒茶

一次焙煎

焙煎は、まずお茶を乾燥させる一次焙煎と、ほうじ茶に仕上げる二次焙煎と2回に分けて行うことにしました。
一次焙煎の時の香は、心地よい本当にいい香りです。
お茶屋さんの香りですね。
一次焙煎は私の担当

一度目の焙煎をした棒茶
一度目の焙煎した棒茶

二次焙煎

二回目の焙煎の香は、さらに強い甘い香りで癒されます。
二次焙煎は妻の担当
このほうじ茶は夫婦の合作です。

二度目の焙煎を終え完成した棒ほうじ茶
二度目の焙煎を終え完成した棒ほうじ茶

自家焙煎ぼうほうじ茶製品

現在、648円/100g で量り売りで販売しています。
一日に400g程度しか作れないとか、製品になるまでの歩留まりの悪さとか、電気料とか、商売的には問題がありますが、オリジナル商品が作れたことは誇らしく思っています。

販売中のぼうほうじ茶
販売中のぼうほうじ茶