お茶をおいしく淹れるポイントを解説します。

よく、「あの家で淹れてくれるお茶はおいしい」というような話を聞きます。
これは、茶葉の違いだけでなく、お茶の淹れ方にポイントがあります。

お茶をおいしく淹れる4つのポイント

お茶の量、湯の量、湯温、進出時間この4つです。

1.お茶の量

 お茶の量は、入れる時の人数によって変わりますが、人数分の等倍になっていくのではなく、増えた分だけ少しずつ増やすようにします。例えば、一人で5gとすると、三人分で7gくらい。下表も参考にしてください。

2.湯の量

 湯の量は、お茶の種類とお茶の量で決まってきます。
 淹れる時の湯呑の大きさは、お茶の種類によって決めましょう。
 玉露は小さな湯呑、煎茶は中くらい、ほうじ茶は大きめのもの。湯呑に合わせて、急須も大きさが変わってきます。

3.湯温

 アミノ酸には旨みと甘みがあります。カテキンやカフェインには苦み渋味があります。この成分のバランスによってお茶の味が変わります。
 下図のようにアミノ酸は低い湯温から溶け出します。カフェイン、カテキンは湯温の上昇と共に溶出量が増えます。低い湯温の時は、アミノ酸の割合が大きく旨み、甘味が強く感じられます。高温になるとカフェイン、カテキンの割合が増え苦み、渋味が強くないります。

4.浸出時間

 浸出時間とは、お湯を入れた後、急須の中でお茶を蒸らす時間のことです。時間が長くなればなるほど各成分の溶出量は増えます。ただ必要以上に長いと、お茶の味を悪くする雑味が強く出てきます。
 お茶の種類により適度な時間がありますので、下表を参考にしてください。
 二煎目はすでに茶葉が開いていますので、短時間で抽出されます。あまり蒸らさず排出してください。

 お茶の標準的な淹れ方の表は、あくまでも目安ですので参考程度に考えてください。
 普段使うmy道具の急須で、お好みのお茶の最適な4つの値を見つけてください。
 また、淹れ方による味の違いを確かめてみてください。